農産物紹介

『立茎栽培』とは・・・

アスパラガスは春先の4月頃から収穫が始まり5月中旬頃まで収穫する事ができこの時期に収穫されるアスパラガスを春芽といいます。

柔らかく、瑞々しいアスパラガスが収穫され、特徴として太いアスパラガスが多く、1本で70g以上となる3L規格のアスパラガスを収穫する事が出来ます。

春芽の収穫を終えた後、根の養分を使い果たす前に1株から3~5本程の茎を立て夏には大きく育った葉から光合成によって根に養分を蓄えます。この期間に養分が十分に蓄えられると茎の横から次々にアスパラガスが萌芽します。この期間に収穫されるアスパラガスは夏芽と呼ばれ、収穫は7月頃から始まり9月中旬頃まで続きます。春芽・露地とは違い肉質がしっかりしており、あっさりとした食味のアスパラガスが収穫されます。

このように春に収穫した後、茎を立て夏にもアスパラガスを収穫する方法を立茎栽培といい、美幌町のアスパラガスは長期にわたり皆さんのもとへ届けられています。

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『露地栽培』とは・・・

一般的によく知られているのが5月上旬から7月上旬まで収穫される露地アスパラガスです。露地栽培は露地畑に苗を植え、1~2年程養成した株から萌芽するアスパラガスを収穫する体系で、オホーツク特有の日照が長い地域のため太陽の光を存分に浴び、濃い緑色のアスパラガスが育ちます。

美幌町では露地栽培のアスパラガスが6ha程栽培されており、1日に5~10㎝ほど生長するため、収穫のピーク時には1㌧を超えるアスパラガスが1日で収穫されています。地元の市場を始め札幌、道外にも美幌産のアスパラガスが届けられています。

ホワイトアスパラガス

品種は一般的なグリーンアスパラガスと同じで、光を浴びせず栽培した物がホワイトアスパラガスとして収穫されます。栽培方法は2方法あり土盛りして収穫する方法とハウス栽培に遮光シート(光を通さないシート)を使用して栽培する方法があります。

栽培方法でホワイトアスパラガスは変化し、土盛りを行い栽培した物はやや淡いクリーム色を帯びた容姿になり、食味は甘みの中にほろ苦さがあり深い味わいになりますが、ハウス栽培で遮光シートを使用し栽培する場合では、純白な容姿で食味はさっぱりとした甘みとなっており、アスパラガス独特の香りが少なく苦手な方でも食べやすいものとなっております。

美幌町では現在ハウス栽培でホワイトアスパラガスを収穫しており、春芽の時期に出荷が行われています。

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パープルアスパラガス

パープルアスパラガスは南ヨーロッパでは一般的なアスパラガスであり、グリーンアスパラガスと品種が違いポリフェノール(アントシアニン)を多く含むことで鮮やかな紫色となっています。またグリーンアスパラガスとの違いではビタミンCが多く含まれることやポリフェノールを多く含んでいる等栄養を豊富に含んでいます。

パープルアスパラガスは見た目の鮮やかな紫色が特徴ですが、熱を加えると色はグリーンに変わる不思議なアスパラガスです。鍋の具材として使用すると色の変化も楽しむことができます。

春時期しか味わえないアスパラガスとなっていますので見かけたときには是非ご賞味下さい。

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