ーVoice.06

若い世代の結束と挑戦が
子供たちと町の未来へと
つながっていく

【JAびほろ青年部】石澤さん

学びと交流を生み出す
地域サイクル
青年部の活動

学びと交流を生み出す
地域サイクル
青年部の活動

現在、私はJA青年部の部長を務めています(2025年現在)。
高校卒業後に就職を経験てから、19歳の時に実家に戻り就農しました。物心ついた頃から家には畑があり機械が揃っていたことから、それがまるで自然な「教育」だったと感じています。恵まれた環境で農業に従事できることに感謝し、今に至ります。私たち青年部は、私の父親の世代も組織されて以来ずっと続いている歴史の長い組織です。美幌で農業を続けていく上で青年部との繋がりは切り離せないほど重要な存在だと感じています。
青年部では年間を通して多岐にわたる活動を行っています。春には役員会や総会があり、そこで決まった年間事業を進めていきます。主な活動としては、 組合員間の交流を深めるための組合員交流会。種を植えるところから管理作業・収穫までを青年部が指導し、子どもたちに農業の楽しさや大切さを伝える食育活動。農業技術と交流を高める研修会や遠征。青年部のメンバーが独自に新しい機械や技術を試したり、機械メーカー・販売店さんと協力した研修などがあります。そこで得られる知識や技術、刺激は計り知れません。

世代を超えた結束が、
知識と技術を育てる

世代を超えた結束が、
知識と技術を育てる

私が部長という立場をいただいてから強く感じているのは、「組織や地域の農業を一人で動かすことはできない」ということです。常にメンバーに助けられていると感じながら運営しています。
青年部メンバーの年齢は10代~40代前半まで幅広いですが、比較的年齢の近い人が多く、元々同じ中学校や高校出身のメンバーも多いため、結束力が強くすぐに打ち解けやすい雰囲気があります。新しいメンバーもいれば経験豊富な先輩もいるため、頼るところは頼り、皆さんの経験や知恵を借りながら活動を進めています。私自身も「助けて。できません」と率直に伝えることで皆がそれぞれの得意分野で力を貸してくれることが多くありますし、組合員交流会のような大規模なイベントは、担当理事や部員さんの協力なしには成功しません。皆で力を合わせ、イベントが成功し参加者が楽しんでいる姿を見ると「やっぱり一人ではここまでできないな」「みんなでやったよね」という大きな達成感が得られます。

人と人が支える、美幌の農業

人と人が支える、
美幌の農業

同じ地域で切磋琢磨する地域の農家にとって、情報交換は非常に重要です。美幌農協では、近所付き合いや「井戸端会議」のような日常的な交流が活発で、これが青年部内での知識共有にも繋がっています。
美幌という土地で農業をする魅力は「いい意味で田舎」であることだと感じています。交通の便がいい上に自然豊かで、農業に必要な水や広い土地といった条件も揃っています。
しかし、それ以上に感じるのは、地域の人々の温かさと密な繋がりです。農家同士の情報交換や協力は非常に重要で、美幌の皆さんは本当に人が良く、相談しやすい雰囲気があります。人が少ないからこそ、より結束力が高い町なのかなとも感じています。
将来の美幌の農業を考えた時、こうした人との繋がりを大切にしつつ、次の世代に何をどう伝えていくかが重要だと考えています。

既存の技術とICT技術を
活かす世代へと成長する

既存の技術とICT技術を
活かす世代へと成長する

私たちの世代が美幌の農業にできる新しいこととして、特に大きいのは「ICT化やスマート農業の導入」です。私が就農した頃は、自分でトラクターをまっすぐ走らせて畑をきれいにする時代でした。しかし、今はGPSによる自動操舵や可変施肥ができるようになっています。
私たちは、手作業のアナログな時代も知っている一方で、ICT化・自動化が進む時代の狭間にいる世代です。だからこそ、最先端の技術を効率的に取り入れ、自分たちに合うように改良し、受け入れていくことが、今の世代がやるべきことだと感じています。
ただし、全ての作業が自動化されるわけではありませんし、機械が故障することもあります。そのため、アナログの時代も知っておくこと、基本的な作業方法を理解しておくことが、いざという時に対応するために非常に重要だと考えています。新しい技術をただ導入するだけでなく、その「本質」や「基本」を忘れずに受け継いでいくことが、私たちの世代の課題でもあります。

子供達の農業への理解と愛着が、
未来の美幌をつくる

子供達の農業への
理解と愛着が、
未来の美幌をつくる

地域の子どもたち、そして大人たちに「農業の楽しさ」を伝えるために、青年部では年間を通じた食育活動に力を入れています。
私たちは、単に農作物が食卓に並ぶだけでなく、「自分たちの口に入るまでにどういう経緯をたどるのか」大人たちにもっと知ってもらいたいという強い思いがあります。スーパーで野菜を選ぶ大人が、その裏にある農家の努力や楽しさ、そして大変さを理解することで、食への感謝や興味が深まるはずだと信じています。
最終的には、子どもたちが一度は都会に出ても、「美幌に帰ってきたい」「美幌がいいね」と思えるような街づくりに貢献したいと考えています。農業体験を通して、故郷への愛着を育み、将来、美幌が「帰れる場所」であり続けられるように、今後も青年部として、また一個人として、様々な活動にチャレンジしていきたいです。

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